TBSの「水曜ノンフィクション」を見た。テーマは「地域医療」
地方を中心に深刻となっている医師・看護師不足を取り上げていたのだが、その中で考えさせられたのが、長野県南部・泰阜(やすおか)村のたった一人の医師の話だった。
毎日、午前中は1日平均25人訪れる患者の診療、午後は村中を往診して回る。奮闘すること12年。高齢者が多い患者さんから頼りにされている。
しかし、来年3月末で退職するという。後任は決まっていない。
退職のきっかけとなったのは、今年夏のある出来事だったという。
あるお年寄りが路上で倒れ、連絡を受けた医師は現場へ急行した。しかし、現場で診た結果、命に別状なし、ということで看護師に任せて、他の診療へ向かったという。この場面を見ていた住民から「クレーム」が入ったという。
「村民になれなかった」とこの医師は言う。
12年、地域医療に心血を注いできたが、結局、村民から信頼されてはいなかった・・・。
おそらく、この「クレーム」が入ったことで、医師のココロは燃え尽きてしまったのだろう。
このセンセイは、ガンバリ続けただけに、
ショック
も大きかったのだろう、と推察する。
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番組の後、長野県泰阜村についてネットで調べると、この村の村長さんは、医師が務める診療所で長年事務長を務め、地域医療・福祉に熱心に取り組んでいる方のようだ。
また、長野県は佐久総合病院(農村医療に長年取り組む)や諏訪中央病院(「がんばらない」の鎌田実氏が務めていた病院)などの医療先進県でもある。
この環境でありながら、このような事態が起こることに、この村の抱えている問題の根深さを思う。
「赤ひげ」一人いても、どうにもならない問題があるのだろう。
やはり「チーム」あっての「赤ひげ」、という時代なのかもしれない。
医療然り、教育然り、人の「ココロ」を見つめる仕事は、一人ひとりの情熱だけではなく、その情熱が燃え尽きないようサポートする態勢が必要である。
私にとって、他人事とは思えないことであった。
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